コチラの記事で、長らく口内炎治療薬の先頭を走ってきたケナログAが現在販売中止になってると書きました。代替薬が問題なくあるとはいえ、こういうこともあるんだ、ということが改めて浮き彫りになった形です。
ケナログに限らず薬品業界的にはこういうことはたまにあるようで、いついつも自分が使っている薬が使えなくなるか、不安になる問題でもあります。
そんな中、いつものこととなりますが、管理人は口内炎になってしました。
そこで今回は、自らの口内炎を実験台に、塗り薬を使わず、飲み薬のみで口内炎の経過を観察してみました。
口内炎の写真も撮ったのですが、あまり良い絵面とはいえないので載せるはやめておきます。
※あくまで個人的な感想を元にした医学的な知見は一切関係ない単なるレポートです。
口内炎の飲み薬のみでの対処
今回の実験としては、まずルールを設定しました。
- 口内炎の塗り薬・パッチ薬(貼り薬)・スプレー薬は一切使わない。また歯磨き粉も薬用成分が入っていない一般的なものを使用する。
- リステリン、うがい薬などの口腔環境を清潔にする対処は日常通りで、普段以上に行わない。朝昼晩食後の歯磨き+リステリン(紫)と寝る前のリステリン(オレンジ)と外からの帰宅後のうがい薬。
- 飲み薬として使用するのは今回は『〇〇〇』。これを使用上の注意を守り使用する。また使用したら口内炎が治るまで使用し続ける。
- もし、1カ月以上経っても治る気配がないなら使用をやめて、病院(歯科)に行く。
- その他、飲食等日常生活は普通におこない、口内炎が痛くて食事ができない時は食事は行わなくてよい。
上記ルールを自分に課します。
基本的に、塗り薬・パッチ薬を使わず、ぺラックT錠のみで経過を観察します。
何故ぺラックT錠なのかというと、正直な所トラフル錠とぺラックT錠、成分的に大きな差があるわけではないと思うのでどちらでもいいかな?と思ったので 安いほうを選びました。
普段はこんな状態
比較対象として、普段はどのような感じで口内炎になって、発展して治っていくのか、ということが必要となるでしょう。
もちろん、自分個人としてもその時々で状況は異なるのですが、一般的な状態として下記のような感じになります。
①何も対処しなかったとき。
もちろん、リステリンなどの口内を清潔に保つ努力は日常的にしていますが、その他塗り薬やスプレー薬はもちろん、飲み薬、ハチミツなどの民間療法も特にせず放置した場合。
- 初期の口内炎が出来てから、1週間ほどかけ、口内炎が大きく育っていきます。このころはあまり痛くないことが多いです。ここから悪化せず自然となおることも3回に1回ほどあります。
- 最初にできてから10日ほどで痛み、大きさともにMAX状態になります。このころには痛くて食事もままならないことも。
クレーターのように大きくえぐれたような感じになります。 - 痛みはその後15日ほどかけ徐々に和らいでいきますが、まだ食事の時などは痛いです。
- できてから1カ月ほどたつと、ほとんどの場合、いつの間にか自然に治っています。
②塗り薬を使用したとき。
ステロイド性の口内炎用塗り薬を使用した場合。使用頻度はかなり高く、使用しはじめたら1日に10回程度は頻繁に塗りなおします。
- 初期の口内炎が出来てから、1週間ほどかけ、口内炎が大きく育っていきます。このころはあまり痛くないことが多いし、自然と治ることも多いので塗り薬も使用しません。
- 最初にできてから10日ほどで痛み、大きさともにMAX状態になります。このころに初めて塗り薬を使用します。
- 最初の3日ほどは、ほとんど塗っていない状態と変わりませんが、4~5日目くらいから急に効果が出てくる感じで、痛み、また口内炎の大きさも目に見えて小さくなってきます。
- うまくいけば、塗り薬を使用してから1週間ほどでほとんど治っていることが多いです。
上記のように、自分の場合、何も対処しなければ、痛みが本格的になってから2~3週間ほど経たないと自然には治らないことがほとんどですが塗り薬を使用すればそれが、1週間~10日程度に短縮されるというイメージです。
しかし、実際1週間ほど塗り薬を一日10回程度塗る手間とストレスはかなりのものです。しかも一日5回程度の塗りでは自分の場合あまり効果がないと実感しています。
当然薬自体の使用量も多く、1回口内炎で使用するとほぼ1本丸々か、それ以上薬を消費してしまいます。
これが飲み薬であれば、どうなるのか。楽しみです。
飲み薬だけで口内炎に対処した経過観察
管理人の個人的な経験から言うと、このストレスが最も口内炎の原因として根深く、どれだけ治療、予防しても最終的にはストレス要因を無くさなければ根本解決にはならないことが多いです。
1.口内炎初期症状
2018年11月2日
この日の昼食中、口内を2度にわたって咬んでしまいました。食後すぐにリステリンなどで口内を殺菌したかったのですが、外で人との会食中だったのでなかなか出来ず、結局 自宅に帰宅してからのうがい、マウスウォッシュを行うまで何も口内炎の予防らしいことはしませんでした。
2018年11月10日
口内を咬んでから4〜5日くらいは、口内に傷があるもののそれほど痛みもなく過ごして来れましたが、1週間以上経ち、その咬んだ場所が徐々に痛みを増してきました。11月10日頃には 見事に口内炎へ成長したアフタ(潰瘍)が。しかし、ここまで特に飲み薬も塗り薬も使っていませんでした。あくまで初期は口内の殺菌をメインに対策していきました。
2.口内炎中期になり飲み薬を飲んでみる
2018年11月12日
いよいよ、食事も辛いような痛みになりました。そして最初は1コだけだと思っていた口内炎がいつの間にか2コに。最初からあった1コは右下唇の裏側、2個目の口内炎は左下奥歯の上くらいにできました。より痛いのは右下唇の裏側のもの。
2018年11月13日
痛みが減らず、これは本格的な口内炎になったな、とこれまでの経験からそっとしていてもあと3習慣は長引くなと、そろそろ本腰を入れて治療に専念しようかと決意するものの、ケナログの買い置きがないことに気づき愕然とします。
同時に今回、飲み薬のみで今回は治してみようというアイデアが湧き、早速ドラッグストアに飼いにいきました。価格重視でペラックT錠を2箱購入。
ペラックT錠は36錠入っていますが、1日3回、1回で2錠飲むのでこれ1箱で6日使うことができる計算です。
2018年11月15日
ペラックT錠を飲み始めて2日ほど、ここまで痛み、口内炎の大きさなど13日から見てもあまり変化がなく、食事の度に苦痛が襲います。
3.口内炎中期〜後期。少しづつ痛くなくなる?
2018年11月19日
ペラックT錠を飲み始めて6日ほど。気づいたら痛みはピークを越えたかな?という感じです。口内炎が本格的に発症して10日ばかりですが、大きさ的にはまだ2コの口内炎ともほとんどピーク時と変わりません。
2018年11月21日
ペラックT錠を飲み始めて8日ほど。ここ二日ほどで徐々に痛みが治まり、食事中も特に意識しないで物が噛めるようになりました。口内炎の大きさも目に見えて小さくなってきて、奥歯の方にある口内炎はかなり小さくなっています。
2018年11月24日
この記事を書いている最中ですが、もう口内炎は2コともほぼきれいに治まり痛みも全くありません。経験上、このような状態になれば、同じ箇所をまた噛んでしまったりしないかぎり復活することはないでしょう。
結果と考察
で、効果の程は?
口内炎の元となる口内を咬んだ瞬間からここまで22日、痛みが出て、飲み薬のみでの経過を見ようと思い立ってからは11日です。もし、薬などほとんど使わなかったとしたら、これまでの経験からいうとおそらく、口内を咬んだ瞬間からここまで口内炎が治まるまで約1ヶ月くらいかかるのではないかと思います。だとすると効き目は感じられたといって良いのかと思いますが、一方で、もし塗り薬を使用したとすると薬を使い出してから1週間、つまり口内を咬んだ瞬間から17〜20日くらいでほぼ完治することが多いので、塗り薬ほどの効果は感じられないという所でしょうか。つまり効果のほどでいうと
塗り薬のみ>飲み薬のみ>>なにもしない
という感じです。
もちろんこれは、医薬の素人である一個人がわずか一回行っただけの結果ですし、個人の単なる感想レベルであり、実験ともいえないレベルの行為なのであくまで参考の参考レベルに思っていただければと思います。
思っていたとおりの結果?
しかし管理人個人でいえば、一度このような実験をしてみたかったのでとても有意義に感じています。そして何より納得いったことが、「塗り薬のみ>飲み薬のみ>>なにもしない」という結果が実験前に想像した結果と符合していたことでした。
実験前、これまでの経験上、口内炎に対して塗り薬の効果はある程度実感はしていましたが、飲み薬の効果はあまり感じたことはありませんでした。しかし、そのためか口内炎の治療を飲み薬のみで行ったこともありませんでした。
いつも効果を感じられないまま、飲み薬はやめ塗り薬だけに移行したりしてましたが、その一方でなんとなく全く効果はないわけじゃないんじゃないかというおぼろげな感覚ももっており、いつか飲み薬のみで治るまで試してみたいという気持ちもありました。
つまり今回この実験を行い「塗り薬のみ>飲み薬のみ>>なにもしない」という結果になったことは、自分の中では合点がいく結果だったということです。
では、今後も続ける?
では、今回「塗り薬のみ>飲み薬のみ>>なにもしない」という結果となり今後どうしようか、ということなのですが、おそらく 今回の結果を踏まえるに、飲み薬にも大きくはないものの効果はやはり感じられるとなり、さらに塗り薬と併用すればもっと効果は高くなるのでは?と、素人なりに考えてしまいます。しかし、それはひとまず置いておき、またいつか今度は塗り薬と飲み薬の併用して試してみようかと思います。
ただ、やはり今回の結果を考えるとコストパフォーマンス的には飲み薬より塗り薬のほうが安く、しかも塗り薬のほうが効果が高いとなると今後、口内炎ができても飲み薬を積極的に飲もうとはならないと思います。
個人的にはあくまで口内炎の治療の主薬はステロイド系の塗り薬で飲み薬は補助的な役割くらいしか期待しないで置こうと思います。